実践

カスタマーサポートの顧客満足度調査をAIで分析:アンケートから改善施策まで

カスタマーサポート担当の方が毎四半期実施する「顧客満足度調査」。アンケートの分析から改善施策まで、AIを活用して効率化する方法を、tugiloが現場で実践している型で解説します。

カスタマーサポートの顧客満足度調査をAIで分析:アンケートから改善施策まで

この記事はどんな人向けか
  • 毎四半期の満足度調査を回すが、分析後のアクションが弱いサポート担当者
  • 「分析結果をどう説明するか」が一番困っている現場責任者
  • 調査→分析で終わり、改善が現場に届いていないと感じているマネージャー

顧客満足度調査で本当に効くのは、分析結果を「説明資料」で終わらせず、現場のアクションに落とすことです。結論から言うと、満足度スコアが低かった項目に対し「返答テンプレを1つ変える」「FAQを1つ追加する」といった具体的な1アクションを決めると、分析が使われます。 以下では、tugiloが現場で見てきた「使われない分析」のパターンと、分析後のアクションの型をまとめます。


はじめに

顧客満足度調査をAIで分析、と言うと、

アンケート集計→レポート作成→経営報告、で終わることが多いです。

現場で本当に困っているのは、分析の先です。

  • 分析結果をどう説明するか(経営・他部署に)
  • 分析結果をどう現場のアクションに落とすか(誰が何を変えるか)

実際の現場では、

「分析結果をどう説明するか」が一番困ります。

レポートは作れたが、経営に「で、何を変えるの?」と聞かれて答えられない。

改善施策は書いたが、現場の返答テンプレやFAQに反映されていない。

こうした「使われない分析」問題に踏み込むと、AIの出番は「分析の下書き」であって、「何を変えるか」の決定は人がやります。


分析後どう動くか:具体的な1アクション

満足度スコアが低かった項目に対し、次のどれか1つを決めて実行すると、分析が現場に届きます。

  • 返答テンプレを変える(低かった項目に対応する言い回しを1パターン追加する)
  • FAQを1つ追加する(不満が多かった問いに対する回答を1本、FAQに載せる)
  • 確認フレーズを1つ入れる(対応の最後に「〇〇の点はいかがでしたか?」を1文追加する)

「改善施策をたくさん書く」より、1四半期に1アクションを決めて実行するほうが、定着しやすいです。

実際にtugiloに相談が来るケースでも、

「分析は出たが、何を変えればいいか分からない」という声が多いです。

「返答テンプレを1つ変える」「FAQを1つ追加する」と決めると、説明もしやすく、現場も動きやすくなります。


顧客満足度調査の「入力→処理→出力」を分解する

1
手順

Step 1:入力の整理

  • アンケート回答(満足度、不満点、改善要望)
  • 顧客情報(会社名、業種、利用期間)
  • 過去の調査結果(前回の満足度、改善施策、効果)

例外: 緊急案件、機密情報を含む回答、特殊な要件

Step 2:処理(分析の下書き+アクション候補)

  • 満足度の分析(全体、項目別)
  • 不満点の整理(内容・原因の下書き)
  • 改善アクションの候補(返答テンプレ・FAQ・確認フレーズのどれを変えるか)

例外: 解釈が現場方針とずれる場合は人が修正

Step 3:出力(レポート+1アクションの決定)

  • 調査レポート(満足度、不満点、改善アクション候補)
  • 経営・他部署への説明(「今四半期は〇〇を1つ変える」が一言で分かる形)
  • 現場のアクション(返答テンプレ/FAQ/確認フレーズのいずれかを1つ更新)

例外: レポートの不備、施策の実施が困難


そのまま使える:満足度調査プロンプトの型

アンケート回答を渡し、分析の下書きと**「返答テンプレ・FAQ・確認フレーズ」のいずれかを1つ提案**させるテンプレです。

分析の下書き+1アクション候補を出す
```
以下のアンケート回答を基に、満足度の要点と「現場で1つ変えるアクション候補」を出力してください。

【アンケート回答】
- 満足度: [5段階評価、平均値]
- 不満点: [不満点の内容、3-5個]
- 改善要望: [改善要望の内容、3-5個]

【出力形式】
1. 満足度の要点(全体・項目別、3〜5行)
2. 不満点の整理(内容・原因の下書き)
3. 今四半期の1アクション候補(次のどれか1つを提案)
   - 返答テンプレを1つ追加・変更する(案の骨子)
   - FAQを1つ追加する(問いと回答の骨子)
   - 確認フレーズを1つ入れる(案の骨子)
4. 要確認フラグ(前回比で低下した項目があれば)
```

AIが苦手な部分:人がやる理由

AIは**「どのアクションを採用するか」「経営・他部署への説明の仕方」**を理解できません。

  • 返答テンプレ・FAQ・確認フレーズのうち、どれを選ぶか
  • 分析結果を経営にどう説明するか(「今四半期は〇〇を1つ変えます」の一言)
  • 現場の負荷と効果のバランス

これらは人が決め、AIの提案は「候補」として使います。


まとめ:満足度調査を「使われる分析」にするには

満足度調査を「使われる分析」にするには、

  • 分析結果で終わらせず、**「今四半期の1アクション」**を決める(返答テンプレ/FAQ/確認フレーズのいずれか1つ)
  • **「分析結果をどう説明するか」**を先に決める(経営に「何を変えるか」を一言で言える形にする)
  • AIは分析の下書きとアクション候補まで。採用と説明は人がやる

tugiloから一言

私たちは、

「AIで満足度を分析しましょう」で止めません。

「分析のあと、現場で1つ何を変えるか決めましょう」

そこまで決めると、

分析が説明しやすくなり、

現場のアクションにも届きます。


tugilo視点まとめ
  • 満足度スコアが低かった項目には、返答テンプレを1つ変える/FAQを1つ追加する、などの1アクションを決める。 分析で終わらせない。
  • 現場では「分析結果をどう説明するか」が一番困る。 「今四半期は〇〇を1つ変える」と一言で言える形にすると伝わる。
  • AIは分析の下書きとアクション候補まで。 どのアクションを採用するか、どう説明するかは人が決める。

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満足度調査の「分析後のアクション」の決め方について、お気軽にご相談ください。

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次廣淳のプロフィール写真

次廣 淳(つぎひろ あつし)

執筆者

tugilo(ツギロ)
中小企業向けに、業務改善・システム開発・AI活用支援を行っています。

これまで、予約管理システム・業務支援ツール・社内向け管理システムなど、実務で使われるWebシステムの設計・開発・運用を担当してきました。

AI活用については、「導入して終わり」ではなく業務に定着するか/事故が起きないかを重視して設計しています。

この記事では、実際の案件や検証を通じて得られた判断基準・失敗しやすいポイントを中心に解説しています。

※ 本記事は、実務での検証や判断経験をもとに整理した内容であり、特定のAIツールやサービスの利用を推奨・勧誘するものではありません。

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