実践

事務のメール対応をAIで効率化:受信から返信まで自動化

事務職の方が毎日対応する「メール対応」。受信メールの分類から返信まで、AIを活用して自動化する方法を、tugiloが現場で実践している型で解説します。

事務のメール対応をAIで効率化:受信から返信まで自動化

事務職の方が毎日対応する「メール対応」。受信メールの分類から返信まで、AIを活用して自動化する方法を、tugiloが現場で実践している型で解説します。

よくある失敗パターン
  • メールを受信したが、分類が適切でなくて後で確認作業が必要
  • 返信メールの作成に時間がかかり、対応が遅れる
  • 重要なメールを見落として、後で問題が発生

原因は「メール分類のルール」と「返信テンプレート」を先に決めていないことです。

メール対応の「入力→処理→出力」を分解する

tugiloが現場で使う分解方法です。まず業務を3つに分けます。

1
手順

Step 1:入力の整理

  • 受信メール(送信者、件名、本文、添付ファイル)
  • 過去のメール履歴(過去のメール、返信内容、対応状況)
  • メール分類ルール(重要度、カテゴリ、対応優先度)

例外: 緊急案件、機密情報を含むメール、特殊な要件

Step 2:処理(メール対応の実行)

  • メールの分類(重要度、カテゴリ、対応優先度)
  • 返信メールの作成(件名、本文、添付ファイル)
  • 返信のスケジュール(返信タイミング、リマインダー)

例外: 分類が困難、返信内容が不明確、スケジュールが設定できない

Step 3:出力(メール対応の完了)

  • 返信メールの送信(送信、CC、BCC)
  • メール管理システムへの登録(分類、対応状況)
  • フォローアップの設定(リマインダー、次のアクション)

例外: 送信エラー、システムエラー、フォローアップの設定エラー

そのまま使える:メール対応プロンプトテンプレ

tugiloが実際に使っているプロンプトです。受信メールを入力して、分類と返信メールを作成します。

以下の受信メールを基に、メール対応を行ってください。

【受信メール】
- 送信者: [送信者名、メールアドレス]
- 件名: [件名]
- 本文: [本文、500文字以内]
- 添付ファイル: [添付ファイル、該当する場合]

【過去のメール履歴】
- 過去のメール: [過去のメール内容、3-5行]
- 返信内容: [返信内容、3-5行]
- 対応状況: [対応状況、3-5行]

【出力形式】
メール対応を以下の形式で出力してください。

1. メールの分類
   - 重要度: [高/中/低、理由]
   - カテゴリ: [問い合わせ/依頼/その他]
   - 対応優先度: [高/中/低、理由]

2. 返信メールの作成
   - 件名: [返信メールの件名、簡潔に]
   - 本文: [返信メールの本文、3-5段落]
   - 添付ファイル: [添付ファイル、該当する場合]

3. 返信のスケジュール
   - 返信タイミング: [即座/24時間以内/その他]
   - リマインダー: [リマインダーの内容、タイミング]

【注意事項】
- 機密情報を含む場合は、「機密」フラグを付与
- 緊急案件の場合は、優先的に返信する
- 返信メールは丁寧で親しみやすいトーンで書く
実践例:複数メールの一括対応
```
以下のメールリストから、各メールの対応を行ってください。

【メールリスト】
1. メール1: [受信メール、過去のメール履歴]
2. メール2: [受信メール、過去のメール履歴]
3. メール3: [受信メール、過去のメール履歴]

【出力形式】
- 各メールの分類(重要度、カテゴリ、対応優先度)
- 各メールの返信メール作成(件名、本文、添付ファイル)
- 各メールの返信スケジュール(返信タイミング、リマインダー)
- 全体のサマリー(メール対応の傾向、改善点、次のステップ)
```

運用の型:3段階の確認ルール

AIで作成したメール対応は、必ず3段階で確認します。これで「ミスを見逃す」リスクを最小化します。

第1段階:自動チェック

  • 受信メールが入力されているか
  • 送信者が空欄でないか
  • 件名が空欄でないか

所要時間: 自動(0分)

第2段階:AI判定

  • メール分類の妥当性(重要度、カテゴリ、対応優先度が適切か)
  • 返信メールの妥当性(件名、本文が適切か)
  • 返信スケジュールの妥当性(返信タイミング、リマインダーが適切か)

所要時間: 2分/件

第3段階:人間の最終確認

  • 緊急案件や機密情報を含むメール
  • 返信メールの最終確認(件名、本文の確認)
  • 特殊な要件への対応

所要時間: 3分/件(全体の20%程度)

実践的なメール対応の方法

tugiloが実際に使っているメール対応の方法です。

1
手順

1. メールの受信(毎日)

  • メールを受信
  • AIでメールを分類
  • 人間が最終確認と修正を行う

2. 返信メールの作成(毎日)

  • AIで返信メールの下書きを作成
  • 人間が最終確認と修正を行う
  • 返信メールを送信

3. フォローアップの設定(毎日)

  • リマインダーを設定
  • 次のアクションを設定
  • メール管理システムに登録

4. 効果測定(週次)

  • メール対応時間を測定
  • 返信率を測定
  • 改善点を特定

メール分類のルール:ベストプラクティス

tugiloが実際に使っているメール分類のルールです。

重要度の分類

: 緊急案件、機密情報、重要な依頼

: 一般的な問い合わせ、通常の依頼

: 参考情報、通知、その他

カテゴリの分類

問い合わせ: 商品/サービスに関する問い合わせ

依頼: 資料請求、見積依頼、その他の依頼

その他: 通知、お知らせ、その他

KPI:時間と効率を測る

tugiloが現場で測っている指標です。

メール対応時間: 2時間 → 30分(75%削減

返信メール作成時間: 30分 → 10分(67%削減

返信率: 80% → 95%(19%向上

メール対応の遅延: 月間10件 → 月間2件(80%削減

失敗を避ける:3つのチェックポイント

失敗パターン1:メール分類のルールを後回しにする

症状: AIでメールを分類したが、ルールが統一されていなくて後で確認作業が必要

対策: 最初に「メール分類のルール」を決める。重要度、カテゴリ、対応優先度の基準を明確にする。

失敗パターン2:返信テンプレートを準備しない

症状: AIで返信メールを作成したが、テンプレートがなくて毎回作成に時間がかかる

対策: 「返信テンプレートを準備する」とルール化する。カテゴリごとにテンプレートを準備する。

失敗パターン3:重要なメールを見落とす

症状: メールを受信したが、分類が適切でなくて重要なメールを見落としてしまう

対策: 「重要なメールは必ず人間が確認する」とルール化する。重要度が「高」のメールは必ず人間が確認する。

実践的なメール対応フロー

tugiloが実際に使っているメール対応フローです。

1
手順

1. メールの受信(毎日)

  • メールを受信
  • AIでメールを分類
  • 人間が最終確認と修正を行う

2. 返信メールの作成(毎日)

  • AIで返信メールの下書きを作成
  • 人間が最終確認と修正を行う
  • 返信メールを送信

3. フォローアップの設定(毎日)

  • リマインダーを設定
  • 次のアクションを設定
  • メール管理システムに登録

4. 効果測定(週次)

  • メール対応時間を測定
  • 返信率を測定
  • 改善点を特定して次週に反映

関連記事

まとめ

メール対応をAIで効率化するポイントは3つです。

  1. メール分類のルールを先に決める: 重要度、カテゴリ、対応優先度の基準を明確に
  2. 返信テンプレートを準備する: カテゴリごとにテンプレートを準備
  3. KPIで測る: 時間だけでなく、返信率も見る

「AIツールを入れる」だけでなく、運用の型を設計することが成功の鍵です。

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次廣淳のプロフィール写真

次廣 淳(つぎひろ あつし)

執筆者

tugilo(ツギロ)
中小企業向けに、業務改善・システム開発・AI活用支援を行っています。

これまで、予約管理システム・業務支援ツール・社内向け管理システムなど、実務で使われるWebシステムの設計・開発・運用を担当してきました。

AI活用については、「導入して終わり」ではなく業務に定着するか/事故が起きないかを重視して設計しています。

この記事では、実際の案件や検証を通じて得られた判断基準・失敗しやすいポイントを中心に解説しています。

※ 本記事は、実務での検証や判断経験をもとに整理した内容であり、特定のAIツールやサービスの利用を推奨・勧誘するものではありません。

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