直行直帰が多い会社ほど、勤怠は「仕組み」で管理する

専用機ではなく、AIと設計で整える方法

この記事はどんな人向けか
  • 直行直帰が当たり前の営業・施工・保守・訪問看護・現場作業の担当者
  • 勤怠の定義が曖昧で悩んでいる総務・管理者
  • 専用機では対応できないと感じている方

現場に向かう。会社には寄らない。そのまま帰る。営業、施工、保守、メンテナンス、訪問看護、現場作業…。直行直帰が当たり前の業種は増えています。でも、その瞬間に必ず出てくるのがこの悩みです。出勤はいつから? 現場到着は勤務扱い? 移動時間は? 残業はどう判断する? 本当に現場に行っているのか? そして多くの会社が、「だから専用の打刻端末は無理だよね」で思考停止します。しかし本質はそこではありません。 直行直帰が多い会社ほど、必要なのは“機械”ではなく“設計”です。そして今は、そこにAIを絡めることで管理の質を一段引き上げられます。


直行直帰が難しい理由

直行直帰が管理しづらいのは、「物理的な入口がない」からです。オフィス勤務なら、出社→打刻→業務開始という明確なラインがあります。しかし直行直帰では、自宅→移動→現場→移動→帰宅と境界が曖昧です。だから問題は、打刻方法ではなく、定義の曖昧さにあります。


tugiloが最初にやること

tugiloが直行直帰の会社に入るとき、いきなりシステムの話はしません。まず決めるのはこれです。

  1. 勤務開始の定義
  2. 勤務終了の定義
  3. 移動時間の扱い
  4. 休憩の考え方
  5. 残業判定ロジック

ここが曖昧なままツールを入れても、混乱が増えるだけです。AIを使うのも、その後です。

順番を間違えない

定義が決まらないままシステムを入れると、現場と管理者の解釈が食い違い、運用が破綻します。tugiloでは必ず「5つの定義」を固めてから、ツール選定に入ります。


アイデア①:位置情報×打刻のシンプル設計

専用機は不要です。社員のスマホで十分。

  • 出勤ボタンを押す
  • GPSログを自動記録
  • 現場住所と照合

これだけでも、かなりの透明性が確保できます。でも、ここで重要なのは、常時監視しないこと。位置情報は“証跡”であって“監視”ではありません。AIはここで使えます。

  • 異常な距離移動を検知
  • 不自然な時間差をアラート
  • 過去パターンとの比較

AIは人を疑うためではなく、確認作業を減らすために使う。これがtugiloの考え方です。


アイデア②:案件連動型勤怠

直行直帰の多くは“案件ベース”です。ならば、勤怠を単独で管理するのではなく、案件と紐づける

例:

  • 現場A(9:00〜12:00)
  • 現場B(14:00〜17:00)

この入力をそのまま勤怠に変換する。AIを使えば、

  • 合計労働時間の自動算出
  • 移動時間の推定
  • 残業の自動判定
  • 法定超過の警告

が可能です。日報と勤怠が分断されている会社は多いですが、そこを一体化するだけで管理コストは激減します。


アイデア③:LINEボタン型打刻

直行直帰の会社は、すでにLINEを使っていることが多い。ならば、「現場到着」「作業開始」「作業終了」「帰宅」をボタン化する。AIが裏側で、

  • 勤務時間計算
  • 過去平均との差分分析
  • 月次レポート生成
  • 管理者向けサマリー自動作成

報告書を書く時間が減ります。“報告のための報告”をなくす。


アイデア④:AIによる労務リスク検知

直行直帰で怖いのは、気づかないうちの長時間労働です。AIはここで活躍します。

  • 月間残業予測
  • 36協定超過アラート
  • 連続勤務日数警告
  • 休憩不足検知

人が毎日確認するのは無理です。でもAIは淡々と監視できます。これを「監視社会」にしないためには、目的を明確にすること。“守るための可視化”に徹することです。

tugiloのスタンス

AIによる労務リスク検知は、従業員を監視するためではなく、過重労働を防ぎ、会社と従業員の両方を守るために使います。目的を現場に共有し、透明性を保つことが大切です。


アイデア⑤:評価データへの転用

直行直帰のデータは、勤怠だけで終わらせるにはもったいない。例えば、

  • 案件ごとの平均作業時間
  • 移動効率
  • エリア別負荷
  • 繁忙期予測

AIで分析すれば、配置計画の最適化も可能です。勤怠データは、経営データでもある。 ここまで考える会社はまだ少ない。


よくある誤解

「スマホ打刻は不正が怖い」本当にそうでしょうか。ICカードでも代理打刻は起こります。重要なのは、

  • ログの可視化
  • 変更履歴の保存
  • 承認フロー
  • AIによる異常検知

専用機よりも、設計の方が重要です。


tugiloが目指す形

tugiloは、「打刻システムを売る」のではなく、直行直帰でも安心できる設計を作ることを目指します。いきなり大規模導入はしません。まずは、

  • 1部署
  • 1業務
  • 1ヶ月

小さく試す。AIでログを可視化し、数字を見て改善する。合わなければ修正する。この“育てる設計”が大切です。


直行直帰が多い会社ほど、武器にできる

直行直帰は管理が難しい。でも見方を変えれば、データが豊富ということでもあります。AIを絡めれば、

  • 生産性分析
  • 適正人員配置
  • 原価把握
  • 将来予測

まで広がります。勤怠はコスト管理ではなく、経営の武器になる。


まずは整理から

もし今、

  • 残業が見えない
  • 日報と勤怠がバラバラ
  • 直行直帰が感覚管理
  • 管理者が疲弊している

そんな状況なら、システム導入より先に業務の整理から始めませんか。tugiloは、AIを道具にしながら業務設計を一緒に行います。専用機を入れる前に、まずは“考える”。そこから始めましょう。

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現状ヒアリングから一緒に整理します。専用機の有無にかかわらず、まずはお気軽にご相談ください。