実践

要件ヒアリングの抜け漏れを防ぐ質問集(tugilo流:入力→処理→出力で分解)

AIを使う/使わない以前に重要な「要件の言語化」。tugiloが現場で使うヒアリング質問集と、抜け漏れを潰すテンプレ(要確認/境界値/例外)を公開します。

要件ヒアリングの抜け漏れを防ぐ質問集(tugilo流:入力→処理→出力で分解)

要件定義が詰まらないまま「AIで作る/自動化する」に進むと、あとで手戻りが爆発します。tugiloでは、まず業務を 入力→処理→出力 に分けて、例外と境界値を先に潰します。

関連:

tugilo式:最初に聞く「入力→処理→出力」

まずはこの3つを言語化
  • 入力:何が来たら(どこから/どんな形式で)
  • 処理:何を判断して(ルール/承認/例外)
  • 出力:何を返すか(形式/期限/責任分界)

抜け漏れを防ぐ質問集(そのまま使える)

1) 目的・ゴール

  • 何ができたら「成功」ですか?(KPIは?)
  • 失敗は何ですか?(やってはいけないことは?)

2) 入力(データ・トリガー)

  • 入力はどこから来ますか?(メール/フォーム/Excel/口頭)
  • 入力の形式は固定ですか?揺れますか?(例:自由記述)
  • 禁止入力はありますか?(個人情報/金額/機密)

3) 処理(ルール・判断)

  • 判断が必要なポイントはどこですか?(承認/例外/差戻し)
  • 例外は何がありますか?(上限/下限/特別対応)
  • ルールの“根拠”はどこにありますか?(規約/慣習/担当者の裁量)

4) 出力(成果物・責任)

  • 出力の形式は?(メール/PDF/CSV/画面)
  • 誰が最終確認しますか?(責任者)
  • いつまでに出す必要がありますか?(SLA/期限)

5) 境界値(これを聞かないと後で壊れる)

  • 量の上限は?(件数、サイズ、ページ数)
  • 時間の上限は?(締め切り、タイムアウト)
  • 失敗時の挙動は?(再試行/通知/手動対応)

そのまま使える:ヒアリング用テンプレ(AIに“詰めさせる”)

要件ヒアリングテンプレ(抜け漏れ/例外/境界値)
あなたは要件定義のレビュアーです。次の情報を元に、抜け漏れ・例外・境界値・失敗時の挙動・権限を質問として列挙してください。
最後に「受け入れ条件(Given/When/Then)」を10個作ってください。

【業務名】{例:問い合わせ返信の下書き}
【目的】{例:初回返信を速くする}
【入力】{例:問い合わせ本文}
【処理】{例:要点抽出→下書き生成→人が確認}
【出力】{例:メール本文}
【例外】{例:クレーム/個人情報/金額確定は除外}

品質ゲート(“止めどころ”を作る)

品質ゲート(最低ライン)
  • 例外が混ざっていない(任せない条件)
  • 断定が危険な箇所は「要確認」
  • 責任分界(誰が確定するか)が明確
  • 次アクション(担当/期限/完了条件)が明確

まとめ:要件は“質問集+受け入れ条件”で固まる

要件定義は、質問集で穴を見つけ、受け入れ条件で合格ラインを作ると一気に固まります。まずは1業務を2週間で回し、テンプレと例外と品質ゲートを確定するのがtugilo流です。

要件の言語化(質問集→受け入れ条件→テンプレ化)まで一緒に整理できます。

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次廣淳のプロフィール写真

次廣 淳(つぎひろ あつし)

執筆者

tugilo(ツギロ)
中小企業向けに、業務改善・システム開発・AI活用支援を行っています。

これまで、予約管理システム・業務支援ツール・社内向け管理システムなど、実務で使われるWebシステムの設計・開発・運用を担当してきました。

AI活用については、「導入して終わり」ではなく業務に定着するか/事故が起きないかを重視して設計しています。

この記事では、実際の案件や検証を通じて得られた判断基準・失敗しやすいポイントを中心に解説しています。

※ 本記事は、実務での検証や判断経験をもとに整理した内容であり、特定のAIツールやサービスの利用を推奨・勧誘するものではありません。

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