AIに任せてはいけない仕事、任せたほうがいい仕事の見分け方
- AIを業務で使い始めたが、どこまで任せていいか判断に困っている担当者
- 責任の線引きに悩んでいる経営者・管理職
- 任せ方の基準が欲しい方
はじめに
AIを使い始めた現場で、よく聞く不安があります。
- 「どこまで任せていいのか分からない」
- 「間違えたら誰が責任を取るのか不安」
- 「便利そうだけど、事故りそうで怖い」
この感覚は、とても健全です。
AIに任せてはいけない仕事は、確実に存在します。
問題は、
その線引きが曖昧なまま使われていることです。
AIが事故を起こすとき
AIが原因でトラブルになるケースには、
ある共通点があります。
それは、
「判断」と「責任」が分離されていることです。
- AIが判断する
- 人がよく分からないまま使う
- 問題が起きる
この構造が一番危険です。
AIの精度の問題ではありません。
使い方の設計の問題です。
まず押さえるべき大原則
責任を取れない仕事はAIに任せない
最初に決めるべき判断軸は、とてもシンプルです。
「何かあったとき、誰が説明責任を持つか」
これが人でない仕事は、
AIに任せてはいけません。
- 対外的な最終判断
- 金額・契約に直結する決定
- 人の評価に関わる判断
これらは、
必ず人が最終判断を持つべき領域です。
AIに任せてはいけない仕事の特徴
では、もう少し具体的に見ていきます。
① 正解が一つに決まらない仕事
- ケースバイケースの判断
- 空気や関係性を読む調整
- 前例がない意思決定
こうした仕事は、
AIに任せると「それっぽい間違い」をします。
一見、もっともらしい。
だからこそ危険です。
② 責任の所在が曖昧な仕事
- 誰が最終的にOKを出すのか不明
- チェックフローが存在しない
- 修正前提になっていない
この状態でAIを使うと、
間違いがそのまま外に出る可能性があります。
③ ミスが即トラブルになる仕事
- 法務・契約
- 医療・安全
- 金銭に直結する処理
これらは、
AIの出力を「叩き」として使うことはあっても、
そのまま使う領域ではありません。
それでもAIが向いている仕事はある
一方で、
AIが本領を発揮する仕事も、はっきりしています。
AIに任せたほうがいい仕事①
判断基準が明確な仕事
- ルールが文章化されている
- Yes / No がはっきりしている
- 例外が少ない
AIは、
「考えなくていい判断」を高速化するのが得意です。
AIに任せたほうがいい仕事②
構造が毎回似ている仕事
- 議事録の下書き
- 定型メールの作成
- 社内文書のたたき
完璧を求めないことがポイントです。
60〜70点を早く出す役割に向いています。
AIに任せたほうがいい仕事③
失敗してもすぐ戻せる仕事
- 社内向け資料
- 下書き段階のアウトプット
- 試作・検討用データ
「間違っても直せる」設計があれば、
AIは安心して使えます。
tugiloが現場で必ずやる線引き
tugiloでは、AI導入時に必ず
仕事を3つに分けます。
- 人しかできない仕事
- AIが補助する仕事
- AIに任せる仕事
この切り分けをすると、
現場の不安は一気に減ります。
「全部AIにやらせる」のではなく、
役割分担を決める感覚です。
「AIが判断する」のではなく「人の判断を楽にする」
ここが一番誤解されやすいところです。
AIは、
人の代わりに判断する存在ではありません。
人が判断するための、
- 情報整理
- 選択肢の提示
- 下書き作成
これを担う存在です。
だから、
最終判断の席は人が空けておく。
線引きができると、現場は安心する
線引きが曖昧な現場では、
- 怖くて使えない
- 使っても自己責任になる
- 結果、触られなくなる
一方で、線引きが明確な現場では、
- ここまではAIでOK
- ここからは人が見る
- 間違っても戻れる
この安心感が、
AIを日常にします。
まとめ
AIに任せてはいけない仕事と、
任せたほうがいい仕事。
その違いは、
AIの性能ではありません。
責任と判断の設計です。
線を引けば、
AIは危険な存在ではなく、
とても優秀な相棒になります。
私たちは、
「どこまでAIに任せますか?」とは聞きません。
「どこは人が責任を持ちますか?」
そこから一緒に決めます。
それが、
事故を起こさずにAIを使い続ける、一番の近道です。
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