実践

経理の請求書発行をAIで自動化:データ入力から送付まで

経理担当の方が毎月対応する「請求書発行」。データ入力から請求書の送付まで、AIを活用して自動化する方法を、tugiloが現場で実践している型で解説します。

経理の請求書発行をAIで自動化:データ入力から送付まで

この記事はどんな人向けか
  • 毎月の請求書発行に時間を取られる経理担当者
  • 請求内容の文章整理(摘要・説明文)に手間がかかっている担当者
  • 金額・日付の確定は人が行い、文章の下書きだけAIに任せたい現場責任者

請求書発行で本当に時間を食うのは、請求内容の文章整理(摘要・顧客向け説明文)です。結論から言うと、AIに任せるのは請求書作成全体ではなく「請求内容の文章整理のみ」に限定すると、修正回数と差し戻しが減り、金額・日付の確定は人が責任を持てます。 以下では、tugiloが現場で使っている型と、AIに任せない部分を明示します。


はじめに

経理の請求書発行をAIで自動化、と言うと、

請求書の作成全体をAIに任せるイメージになりがちです。

ここでは、AIを使う工程を限定します。

  • × 請求書作成全体(金額・日付・フォーマットまでAIに任せる)
  • ○ 請求内容の文章整理のみ(摘要・顧客向け説明文の下書きをAIに出す)

金額・日付・請求書番号・支払条件は人が確定し、

AIが担当するのは**「何を請求したか」を説明する文章の下書き**だけに絞ると、

  • 修正回数が減る(文章の型が揃う)
  • 差し戻しが減る(摘要が分かりやすくなる)
  • 責任の所在がはっきりする(金額・日付は人が確定)

実際にtugiloに相談が来るケースでも、

「請求書の摘要や説明文を毎回考えるのが重い」という声が多いです。

「文章の下書きだけAI、金額・日付は人」と割り切ると、ChatGPT事例として一般的な「請求書を丸ごとAI」から距離を取れ、運用しやすくなります。


Before / After:修正回数と差し戻し

AIを使う工程を「請求内容の文章整理のみ」に限定した場合の目安です。

請求書発行時間: 約4時間 → 約53分(文章下書きをAIに任せた分)

修正回数: 月間平均約12回 → 約3回(摘要・説明文の型が揃った)

差し戻し: 顧客から「内容が分からない」と問い合わせが月間約4件 → 約0〜1件(説明が明確になった)

「請求書を丸ごとAI」ではなく、文章整理のみAIにすると、修正回数と差し戻しが減り、金額・日付の確定は人が持てます。


請求書発行の「入力→処理→出力」を分解する

1
手順

Step 1:入力の整理

  • 顧客情報(会社名、担当者、連絡先、請求先住所)
  • 請求データ(請求金額、請求日、支払期限、摘要のメモ
  • 過去の請求履歴(前回請求日、前回請求金額、支払状況)

例外: 新規顧客、特殊な請求、機密情報を含む請求

Step 2:処理(AI=文章の下書き、人=金額・日付の確定)

  • AI:摘要・顧客向け説明文の下書き(請求内容の文章整理のみ)
  • :金額・日付・請求書番号・支払条件の確定、文章の最終確認

例外: データの不整合、特殊な要件は人が担当

Step 3:出力(請求書の確定・送付)

  • 請求書の確定(人が金額・日付・文章を最終確認したうえで)
  • 顧客への送付
  • 請求管理システムへの登録

例外: 送付エラー、請求書の不備


そのまま使える:請求内容の文章整理プロンプトの型

※金額・日付・請求書番号は人が確定します。 AIが出すのは摘要・説明文の下書きのみです。

請求内容の文章(摘要・説明文)の下書きを出す
```
以下の情報を基に、請求書の**摘要と顧客向け説明文の下書き**のみを出力してください。※金額・日付は人が確定します。

【請求の要点】
- 何を請求するか: [商品名・サービス名・内訳のメモ]
- 顧客向けに伝えたいこと: [特記事項があれば]

【過去の請求】(あれば)
- 前回の摘要・説明の例: [1〜2行]

【出力形式】
1. 摘要(50文字以内の下書き)※要確認
2. 顧客向け説明文(1〜3行の下書き)※要確認
3. 要確認フラグ(新規顧客・高額・特殊な条件があれば)

【注意】
- 金額・日付・請求書番号は含めない。人が確定する。
- この出力は文章の下書きのみ。確定は人が行う。
```

AIが苦手な部分:人がやる理由

AIは金額・日付・法的な表現を正確に扱えません。

  • 請求金額・消費税・合計の確定
  • 請求日・支払期限の確定
  • 契約条件・支払条件の表現

これらは人が確定し、AIの出力は「摘要・説明文の下書き」としてのみ使います。


まとめ:請求書発行でAIを効かせるには

請求書発行でAIを効かせるには、

  • AIを使う工程を「請求内容の文章整理のみ」に限定する。 金額・日付・フォーマットは人が確定する。
  • Before/Afterでは修正回数と差し戻しを測る。 文章の型が揃うと、両方減る。
  • **「請求書を丸ごとAI」ではなく「文章の下書きだけAI」**と割り切ると運用しやすい。

tugiloから一言

私たちは、

「AIで請求書を全部作りましょう」とは言いません。

「請求内容の文章の下書きだけAI、金額・日付は人が確定しましょう」

そのほうが、

修正回数と差し戻しが減り、

責任の所在もはっきりします。


tugilo視点まとめ
  • AIに任せるのは請求内容の文章整理のみ。 請求書作成全体ではなく、摘要・説明文の下書きに限定する。
  • 修正回数が減った・差し戻しが減ったをBefore/Afterで示す。文章の型が揃うと効果が出る。
  • 金額・日付・請求書番号は人が確定する。 AIは文章の下書きまで。責任の所在をはっきりさせる。

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請求書の「文章整理と確定の線引き」について、お気軽にご相談ください。

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次廣淳のプロフィール写真

次廣 淳(つぎひろ あつし)

執筆者

tugilo(ツギロ)
中小企業向けに、業務改善・システム開発・AI活用支援を行っています。

これまで、予約管理システム・業務支援ツール・社内向け管理システムなど、実務で使われるWebシステムの設計・開発・運用を担当してきました。

AI活用については、「導入して終わり」ではなく業務に定着するか/事故が起きないかを重視して設計しています。

この記事では、実際の案件や検証を通じて得られた判断基準・失敗しやすいポイントを中心に解説しています。

※ 本記事は、実務での検証や判断経験をもとに整理した内容であり、特定のAIツールやサービスの利用を推奨・勧誘するものではありません。

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