AIに任せていい仕事・任せてはいけない仕事の境界線(中小企業の現場基準)
AIは非常に便利な技術ですが、万能ではありません。
うまく活用できている会社ほど、「AIに何をやらせるか」よりも 「AIに何をやらせないか」 を先に決めています。
この記事では、中小企業の現場で実際に役立つ、AI活用の境界線について整理します。
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なぜ「全部AIに任せる」は失敗するのか
AI導入が失敗する現場には共通点があります。
それは、AIを「人の代わり」として扱ってしまうことです。
- 判断が必要な仕事までAIに任せてしまう
- 出力結果を誰も確認しない
- トラブルが起きると「AIは使えない」と結論づける
しかし、AIは責任を取れません。
最終的な判断や責任は、必ず人が持つ必要があります。
AIは人を置き換える存在ではありません。
人の判断を速くし、考える材料を増やす道具です。
tugilo基準:AIに任せてよい仕事の3条件
現場でAIに任せやすい仕事には、明確な条件があります。
判断基準が明確
ルールや判断軸が文章で説明できる
やり直し可能
失敗しても人が修正できる
繰り返し業務
毎回同じ構造で発生する
例えば、議事録の要約や定型メールの下書き、マニュアルのたたき台作成などは、AIが非常に得意とする領域です。
AIに任せてはいけない仕事
一方で、以下のような業務はAIに任せるべきではありません。
- 金額・契約条件・納期の最終決定
- クレームやトラブルへの対応方針
- 社内ルールが未整理な業務
- 法務・個人情報・機密情報が絡む判断(入力も含む)
AIは「決める」ことが苦手です。
決めるための材料を整理することが得意です。
境界線を誤ると起きる問題
境界線を曖昧にしたままAIを使うと、次のような問題が起こります。
- 見積条件の食い違い
- 誤解を招く文章の送信
- 責任の所在が不明確になる
これらはすべて、AIのせいではなく設計の問題です。
小さく始めるための判断テンプレ
1. 判断基準は言語化できているか?
2. 失敗しても人が戻れるか?
3. 毎回同じ構造の業務か?
すべてYesならAIに任せる候補です。
まとめ:境界線は「文章化」すると強くなる
境界線は頭の中にあるとブレます。「AIに任せる/任せない」を文章にして、運用ルールとして共有すると、現場が止まりません。
【対象業務】{例:見積対応、問い合わせ返信}
【AIに任せる】{例:要点整理/下書き/抜け漏れ質問の列挙}
【AIに任せない】{例:金額確定/契約条件/クレーム方針/個人情報を含む判断}
【入力ルール】{例:顧客名はA社に置換、住所/電話/口座は入力しない}
【最終確認者】{役割/氏名}
【品質ゲート】{送付前チェック項目}
AI活用は「線引き」から始めることで、失敗を大きく減らせます。
AI活用の境界整理(任せる/任せないの文章化)から一緒に設計したい方は、お気軽にご相談ください。