この記事はどんな人向けか
  • 土曜の朝、新しい機能が4つ並んで、全部開きたくなる一人会社・少人数の社長
  • チラシを今夜出そうとしている人
  • 電話代行や社内アプリを、今日から任せたくなる人

今週気になったAIニュースを、4つ拾いました。

相談に来る社長は、名前を見ただけで「全部触る」と言います。私は名前を暗記させません。聞くのは、今夜、誰かに出すものがあるかです。無いなら、月曜の朝いちで開かなくていい。

画像が速くなった、という話

OpenAIは9月8日、ChatGPT Images 2.5 を出しました。ChatGPT でも、Work でも、Codex でも使えます。パソコンでも、スマホでも、Web でも開きます。公式は、より細かく作れて、直しもきく、と書いています。前の版より待ち時間が最大半分、とも言っています。半分は向こうの言い方です。API には速いほうと、精密だけど遅いほうがあります。無料で何枚まで、はここでは言い切りません。

社長は、ここで「チラシを今夜出す」と言います。速さは欲しくなります。私が聞くのは待ち時間ではありません。この絵を誰に出すか、です。見積の表紙なら、誰かが見ないと出せません。自分用の下書きなら、速くていい。見る人が空のまま速くなると、増えるのは出す絵だけです。見る人の話は、月曜にも書きました(新しいAIが届いた週、私が先に聞くのは「誰が見るの?」)。

版が上がるたびに、速さの数字はまた動くでしょう。私が残したいのは数字ではありません。社外に出す絵と、自分用の下書きを、同じ速さで扱っていないか、です。

聞きながら話せる声が、APIに来た

OpenAIは9月10日、GPT-Live-1 を API に出しました。聞いてから返す、ではなく、聞きながら話せます。途中で被っても、会話が続く、という説明です。ChatGPT にあった声を、自分のアプリに載せられる形です。声の部分は、1分 0.05ドル。後ろで動かすモデルは、別料金です。

明日から電話代行、ではありません。予約の確認や、問い合わせの受け答えを、途切れにくくする側の話です。「割り込みに強い」と聞くと、人がいなくても回る気がします。私は、人が途中で入る地点を先に残した方がいいと思います。声が途切れないことと、返事を確定してよいことは、別です。

向こうは、会社の仕組みとつなぐ方向へ広げる、と書いています。電話を置き換える映像より先に、人が引き取る条件が言えるかどうか。いま言えるのは、聞きながら話す声が、開発者向けの値段表に並んだ、それだけです。

言葉で社内アプリが作れる、という話

Microsoftは9月10日、Copilot Cowork と Copilot Studio で、言葉から業務アプリを作ると発表しました。Cowork の /app は、Frontier という先行枠ですぐ使えます。Studio の方は、来週から試し公開です。社内のデータにつなげて、今の Microsoft 365 の中で動かす、と書いてあります。作ったアプリは、管理画面に並びます。公開先は managedapps.cloud.microsoft.com。払いは使った分です。

Frontier も Studio も契約していない一人会社なら、今日触れる話ではありません。来週の試しと、今すぐ社内アプリ、を混ぜると、見積が先に走ります。言葉で作れる、は魅力です。私が聞くのは、そのアプリを来月誰が見るか、です。作った本人しか知らないアプリは、来月の自分が壊れます。

管理画面から見える、と向こうは書いています。見るのは、試し公開が自分の画面に来たかです。来ていない週に、「言葉で社内アプリが作れる」を見積へ書かない方がいいです。

使い方を報告してくれる、という話

Anthropicは9月10日、Claude の Smart reports をベータで出しました。Enterprise だけです。チームが何に使ったか、いくらかかったか、どこで詰まったか、何度もやっている作業を型にできるか、をまとめます。最初はオフです。入れるのはオーナーか管理者です。ベータのあいだは、会社あたり月10本まで無料。出来上がるまで数時間かかります。特別な暗号や医療の設定、一部の「残さない」契約では使えません。個人の査定には使わない、と向こうも書いています。

一人会社に Enterprise が無いなら、この画面は開きません。それでも拾ったのは、席を増やしてから「使った量」を見たくなる週だからです。報告は、使ったあとから来ます。先に無いのは、何をもって終わったか、です。詰まりの中身は、つなぎ込みが無いことや、やり直しが続くことまで出る、と書いてあります。数字を増やす前に、終わった、が言えない仕事を一つ残す方が、私は先だと思います。

契約の更新に使える、とも書いてあります。月10本が有料になるか、は今の話ではありません。Enterprise が来たとき、個人名を出すスイッチがオフのままか。そこだけ見ておけばいいです。

土曜に私が残したいこと

四つとも、月曜の朝いちで全部試す話ではありません。朝いちで触らないスイッチは、日曜にも書きました(月曜の朝、新しいAIを先に触りたくなった日曜)。

土曜に私が聞くのは、試す順番の表ではありません。今夜出すものがあるか、です。絵を誰かに渡すなら、見る人。声を顧客につなぐなら、途中で入る人。アプリを言葉で作るなら、来月見る人。使い方の報告を見るなら、終わった、と言える仕事。画面が自分のところに来てからでいいです。無いなら、名前は土曜のまま置いておけます。

今週の発表を、今夜出すものがあるか、だけに分けて整理することもできます。