- 先週のニュースで、顔のついた声と、Wordの中のモデルと、無料の動画を同時に見た一人会社・少人数の社長
- 月曜の最初に、新しい顔と新しいモデルと新しい動画を全部開こうとしている人
- 「置いておくと遅れる」を、今週の予定に写しやすい人
月曜の机に、名前が三つ残っています。一つは、話しながら顔が出る声です。一つは、同じWordのなかで選べるモデルです。もう一つは、アカウントがあれば作れるHDの動画です。どれも先週の半ばに公式が出しています。
相談に来る社長は、だいたい同じことを言います。「今日のうちに、軽く三つ見ておきます」。どれも新しいから、置いておくと遅れる気がする、と。
私も触りたくなります。月曜の最初に三つ開くと、見積も入金確認も後ろへ行きます。だから聞くのは、今週終わる仕事を一つ、です。
三つ来ただけの朝
9月24日、Googleは Gemini 3.8 Live に Live Avatar を足しています。話しながら、顔と口の動きが付く、と公式は書いています。使えるのは Gemini Enterprise、とも書いてあります。同じ週の22日、Microsoftは Copilot の Word や Excel、PowerPoint に Claude Opus 5.5 と GPT-6 Sol が入り始める、と書いています。契約と地域で分かれる、とも書いてあります。23日には、Google Vids で誰でも HD の動画が作れる、という案内も出ています。vids.new から、と公式は書いています。
並んだことと、あなたの会社で今週終わることは、同じではありません。三つ試した月曜に残るのは、試した記録です。残らないのは、見積の数字と、出す前の確認です。
先週の月曜は、話しながら進む声と、帳票へつなぐ入り口が同じ週に来た、という話をしました(話したまま進めておきます、と思った月曜日)。今日減らす迷いは、会話か接続か、ではありません。顔を試すのか、Wordのモデルを切り替えるのか、動画を一本作るのか、今週どれを仕事にするか、です。
公式の入口は、契約の種類で分かれています。Enterprise に顔があることと、あなたの月曜の画面に顔があることは、同じではありません。並んだニュースを、今週の予定表に写さない方がいいです。写すなら、自分の仕事の名前です。「三つ見ておく」は好奇心です。好奇心は、発表の速さです。
三つ開くと、水曜がいなくなる
一人会社だと、顔を見る人も、モデルを切り替える人も、動画を出す人も自分です。「自分だから、軽く三つ見られる」と言いたくなります。自分しかいないから、月曜に三つ開くと、水曜に見る人がいなくなります。いなくなる、というより、金曜の夜にまとめて返ってきます。
「一つにすると、あとの二つが置いてけぼりになる」ともよく聞きます。置いてけぼりになる相手は、発表の速さです。発表に遅れない月曜ほど、終わる仕事を短く言えた方がいい。言えないまま三つ開くと、金曜に残るのは「触った」です。触った、を今週の成果にはしません。
契約がある画面は全部軽く見る、という人もいます。契約があることと、今週終わる仕事は違います。軽く見る、の中身が空だと、契約の範囲が今週の予定になります。予定になった契約は、まだ仕事ではありません。
見積の下書きを火曜に出す、と決めていた社長がいました。月曜の朝、Avatar のデモと Word のモデル切替と Vids のテンプレを先に開いて、下書きは木曜にずれました。ずれの理由は、仕事が増えたことではありません。終わる仕事が、先に三つあったことです。次の月曜は、下書きだけ先に書く、と決めてから席に着きました。それだけで、火曜の数字は間に合いました。
今週、終わる仕事を一つ
長い優先順位表は要りません。
今週、終わる仕事を一つ書く。
見積の数字を直す仕事でもいい。出す前の確認でもいい。書けないなら、月曜に触っているものが、まだ仕事になっていません。
仕事が三つあると、見る人も三つに割れます。割れた確認は、確認ではありません。書いた一行は、今日見える場所へ置きます。置かない一行は、決心のつもりです。決心は、通知に負けます。
書けたら、あとの二つの名前は土曜のまま置いておけます。置いておくのは、遅れではありません。火曜は、顔がついた声をお客が誰だと思うか、を聞きます。水曜は、できた動画を誰の声で出すかです。今日はその前です。前が空だと、火曜も水曜も、全部開いたあとの後始末になります。
「今日は軽く見るだけ」も、仕事の名前が無いと同じです。軽く見る相手が、顔なのか、Wordなのか、動画なのか。名前が無い軽い見方は、三つ見る、の別名です。別名のまま週を始めると、金曜に説明できるのは、触ったことだけです。
もう一人、動画だけ一本作って、顔とモデルは来週、と机に書いた社長もいました。書いた一行が、火曜の見積を守りました。守れた理由は、新しい入口を捨てたことではありません。終わる仕事を、先に一つにしたことです。
動画を一本、と言っても、出す先が空だと仕事になりません。社内の説明用なのか、客への案内なのか。名前が無い一本は、作った、の別名です。別名のまま月曜を終えると、水曜に残るのはファイルです。ファイルは、仕事ではありません。
顔のデモを五分だけ、と決めた人もいました。五分のあとに Word を開いて、モデルを二つ試して、気づいたら昼でした。五分は、終わりの時計です。終わりの時計が無い軽い見方は、三つ見る、に戻ります。戻った月曜は、見積の数字を夜に直します。夜に直した数字を、月曜の成果にはしません。
顔とモデルと動画が同じ週に来た最初を、終わる仕事一つから分けます。