その会議、本当に必要ですか?

― AI時代の「会議の分解」という考え方

この記事はどんな人向けか
  • 会議が増えていると感じている経営者・管理者
  • 「今日も会議で一日が終わった」になりがちな方
  • 管理・Excelに続く「会議」を見直したい方

「管理」→「Excel」→「会議」。

三部作の最後は、 いちばん"当たり前すぎて疑われないもの"を分解します。


会議が増えている。

そう感じている会社は、少なくありません。

週次会議。 進捗会議。 報告会。 共有ミーティング。 戦略会議。

カレンダーが埋まり、 「今日も会議で一日が終わった」とつぶやく。

でも不思議なことに、 会議を減らそうという話には、なかなかならない。

なぜでしょうか。


会議は"正しいこと"だから疑われない

会議は、悪いものではありません。

  • 情報共有ができる
  • 意思決定ができる
  • 認識を揃えられる

どれも重要です。

だからこそ、 増えても疑われにくい。

でも本当に必要なのは、 "会議そのもの"ではなく、 その目的のはずです。


会議を分解してみる

会議は大きく分けると、3つに分かれます。

1. 報告のための会議

数字や進捗を共有する場。

2. 相談のための会議

課題について意見を出し合う場。

3. 意思決定のための会議

方向を決める場。

この3つが、 全部「1時間の会議」に混ざっていることが多い。

するとどうなるか。

  • 報告で時間が消える
  • 相談が浅くなる
  • 決定が曖昧になる

そしてまた、次の会議が生まれる。


報告は、会議でやらなくていい

AI時代にいちばん変わるのは、 「報告」の扱いです。

数字の整理。 日報の要約。 傾向の抽出。

これらは、 AIが得意な領域です。

報告を事前に整理し、 全員が読んでから会議に入る。

それだけで、 会議の時間は半分になります。


会議が増える会社の共通点

会議が増えている会社には、 いくつかの共通点があります。

  • 不安が強い
  • 認識ズレを恐れている
  • 責任の所在が曖昧

だから、「集まろう」となる。

でも本当に必要なのは、 集まることではなく、 見えることです。


監視ではなく、整理

前の記事で触れたように、 管理を強くすると現場は静かになります。

会議も同じです。

発言が減る。 意見が出ない。 「特にありません」で終わる。

それは、 監視の空気があるからかもしれません。

会議の役割は、監視ではなく整理。

何が論点か。 何が決めるべきことか。

それを明確にするだけで、 会議は軽くなります。


会議を減らすのではなく、設計する

「会議を減らしましょう」

これは正論ですが、 現場では難しい。

なぜなら、 会議には"安心感"があるからです。

だからtugiloでは、 減らす前に設計し直すことを勧めます。

  • 報告は非同期にする
  • 論点を事前に決める
  • 決定事項をその場で明文化する
  • 次回会議の目的を明確にする

これだけで、 会議の質は変わります。


仕事のための会議になっていないか

気づかないうちに、

  • 会議のための資料
  • 会議のための数字
  • 会議のための報告

が生まれていませんか。

それは、 「仕事のための仕事」と同じ構造です。

本来は、 価値を生むための会議。

それが、 "回すこと"が目的になっていないか。

一度立ち止まる価値があります。


AIは会議を奪わない

AIが入ると、 「人の仕事が減る」という話になります。

でも会議に関しては違います。

AIは、会議を奪うのではなく、 薄くするだけです。

  • 要点をまとめる
  • 議事録を自動化する
  • 宿題を整理する

人がやるべきことは、 考えることと決めること。

そこに集中できるようにする。


会議のゴールは"前進"

会議の目的は、 話すことではありません。

前に進むこと。

もし会議のあとに、

  • 何も変わらない
  • 次回も同じ話をする
  • 決定が曖昧なまま

なら、それは設計の問題です。

人数の問題でも、 時間の問題でもありません。


強くするより、整える(三部作のまとめ)

三部作を通して言いたいのは、 同じことです。

  • 管理を強くする前に、分解する
  • Excelを置き換える前に、整理する
  • 会議を減らす前に、設計する

強さよりも、設計。

足す前に、整える。

それだけで、 多くの仕事は軽くなります。


おわりに:会議は、なくならなくていい

会議は、なくならなくていい。

ただ、 目的がはっきりしていればいい。

AI時代だからこそ、 集まる意味をもう一度考える。

それができる会社は、 静かではなく、前に進んでいます。

会議の目的分解や、報告の非同期化から一緒に設計し直せます。