Excelが悪いのではない

― Excelが"重くなる会社"の共通点

この記事はどんな人向けか
  • Excelが限界だと感じている経営者・担当者
  • シートや関数が増えすぎて、誰も触れなくなった方
  • システム化の前に、何をすべきか整理したい方

「もうこのExcel、誰も触れないんですよ」

そう言われて見せてもらったファイルは、 20シート以上ありました。

マクロが組まれ、 関数が入れ子になり、 一部は壊れ、 誰が作ったのかもわからない。

でも、こう続きます。

「Excelが限界なんですよね」

本当にそうでしょうか。


Excelは、優秀すぎる

Excelは悪者にされがちです。

  • 属人化する
  • 壊れやすい
  • ブラックボックス化する
  • 共有しにくい

でも、よく考えてみてください。

Excelは、

  • 計算できる
  • 集計できる
  • 可視化できる
  • 入力もできる

しかも、ほとんどの人が使える。

これだけ揃っているツールは、実はあまりありません。

Excelが悪いのではない。

問題は、 Excelの上に"業務を積みすぎている"ことです。


なぜExcelは重くなるのか(あるある)

Excelが重くなる会社には、共通点があります。

1. 業務を分解せずに足していく

新しい集計が必要になる。 新しい管理項目が増える。

そのたびに、

  • シートを増やす
  • 列を増やす
  • 関数を足す

設計を見直さず、 上に積み上げていく。

すると、どこかで破綻します。


2. 「誰が使うか」が曖昧

Excelが壊れる原因の多くは、 技術ではありません。

  • 入力ルールが統一されていない
  • 編集していい範囲が決まっていない
  • 担当が明確でない

つまり、"運用設計"がない。

ツールの問題ではなく、 設計の問題です。


3. 本来の目的を忘れている

Excelは本来、 「整理するための道具」です。

でもいつの間にか、

  • 承認のため
  • 証跡のため
  • 責任回避のため

といった目的が混ざっていく。

すると、入力項目が増え、 チェックが増え、 重くなる。


システム化すれば解決する?

ここでよく出るのが、

「もうシステムにしましょう」

という話です。

もちろん、それも一つの選択肢です。

でも、

分解せずにシステム化すると、 重いExcelが、重いシステムになるだけです。

ツールを変えても、 設計が同じなら、結果も同じ。


Excelを軽くするという選択

tugiloでは、いきなり置き換えません。

まずやるのは、

  • 何のためのファイルか
  • 誰が使うのか
  • 何を見たいのか

を分解すること。

その結果、

  • 実は半分の列はいらなかった
  • 集計は月1回でよかった
  • 入力は別フォームのほうがよかった

と気づくことが多い。

"軽くする"だけで済むことが、 意外と多いのです。


AIはExcelを壊さない

AIを入れるときも同じです。

AIにExcelを丸ごと任せるのではなく、

  • 集計ロジックを説明させる
  • 無駄な列を抽出させる
  • 入力傾向を分析させる

つまり、 整理を手伝わせる。

AIは代替ではなく、 "分解の補助"として使う。

それだけで、 ブラックボックスが見えてきます。


Excelが悪いのではない(まとめ)

Excelが重くなるのは、

  • 足し算ばかりしている
  • 目的が混ざっている
  • 設計を止めている

からです。

ツールは悪くない。

設計が止まっているだけ。


本当に必要なのは"置き換え"ではなく"整理"

業務改善というと、

  • 新しいツール
  • クラウド化
  • システム化

が目に入ります。

でもその前にやるべきことは、

分解すること。

何を残すか。 何を削るか。 何を分けるか。

それを整理してから、 初めてツールを選ぶ。


おわりに:Excelは、敵ではありません

むしろ、 会社の歴史が詰まったファイルです。

だからこそ、 いきなり壊さない。

まずは軽くする。

それでも足りなければ、 置き換える。

tugiloは、 ツールを否定しません。

ただ、

重さの原因を先に見る。

それだけです。

Excelの重さの原因を一緒に分解し、軽くするか置き換えるかから整理できます。